韓国旅行(2006.4.13〜4.15)


まさか外国へ行けるなんて、1年前までは考えた事もありませんでした。

あれは去年の8月、近所のmiyukiさんと伊吹山へ行く車中で話しているうちに、あれよあれよという間に韓国行きが決定しました。
miyukiさんは、韓国語と英語が話せるキャリアウーマン、私より2才年下でいろんな意味で私がとても尊敬している女性です。

今年になってからパスポートを取得し、miyukiさんと何回か会って案を練りました。
今後、外国なんてもう二度と行けないかも知れないのだからと、自分には不釣り合いの最高のホテルを選びました。
3日間私が不在でも家族が困らないようにと、何日も前から準備を進めていきました。

そして出発の日、持っていく荷物は最小限の物だけ。何処へ行くにも着の身着のままが私のモットー。
家族は笑顔で送り出してくれました。

2006年4月13日午前9時40分  私は機上の人となりました。
全てを忘却の彼方へと押しやって、ただこれからの3日間のことだけを考えました。
機中ではmiyukiさんとの楽しい会話が弾みます。
シートベルトを外してしばらくすると昼食?が運ばれてきました。
ラッキー!(^^)! 9時40分出発11時30分到着のこの便に昼食が付いていたなんて思いも寄らなかった。(少し、量が足らなかったけれど^^;)
嬉しくってあっという間にたいらげました。食後にはコーヒーも。うん、満足、満足(^_^)v

miyukiさんは搭乗員と韓国語で話します。(大韓航空に乗っていますから搭乗員も韓国の方です。)
韓国語の会話を習っているmiyukiさんにとって、自分の語学力をを試すのも、この旅行の目的の一つなのです。
頼もしいmiyukiさん、3日間、よろしくね。

予定通り、11時半に仁川(インチョン)空港に着きました。
迎えに来てくれたのは、ハンナラ観光の沈(シム)さんです。ワゴン車に乗り込みました。
西宮から来られたSさんご夫婦と私たちの総勢4人を、これから沈さんに案内してもらいます。

仁川空港からソウル市内に向かって私たちが乗ったワゴン車が走ります。
黄色のレンギョウとピンクのツツジが道路脇を美しく飾っています。桜も満開です。
少し個性的な高層アパートが建ち並んでいて、アパートの側面には「現代」などと書かれています。
韓国の企業といえば、思い浮かぶのは「現代」と「サムソン」かな。
車窓からの景色は、もちろんハングル文字が多く目に付きますが、漢字や英語もたくさん使われていて、韓国に来たという実感があまりしません。
日本人は韓国人とよく似た顔立ちなので、車外に出ても、しっかりこの国の人達の中に溶け込んでしまいますね。

ソウルの東大門(トンデモン)に着きました。車を降りて繁華街を歩きます。
虫のさなぎを炊いたポンテギというのを露天で試食しましたよ。
まずくはありませんが美味しくもなかった。
斗山タワーというファッション関係のお店がたくさん入っているビルへも入りました。
若い子の洋服が所狭しと並べられています。見ているだけでも楽しい。

そして車は江南(カンナン)へ。カジノをやっているSeven Luckへ入りました。
昼間なので、お客さんはとても少ないです。
私とmiyukiさんはカジノをする勇気もなく、ただ見ているだけ。その中の喫茶室では飲み物が無料なので、ゆっくりコーヒーを頂きました。帰りにはお土産までいただいて。(^_^;)
斗山タワー

夕方になりました。 梨泰院(イテウォン)で焼き肉と冷麺の夕食です。
韓国のレストランでは、注文した料理が来る前に、必ずキムチなどが数種類出されます。
もちろん無料ですし、おかわり自由です。
美味しい味の付いた柔らかい焼き肉は足らなくて、追加注文をしました。
冷麺は甘いのと辛いのがありましたが、私は辛いのを注文しました。これがまた恐ろしく辛い。残すことの嫌いな私も完食出来なかった。

そして、車は宿泊先の新羅ホテルへと向かいます。
高台にあるステキなホテルが目前に迫った時、心は躍りました。
広いお庭のある素晴らしいホテルですが、ロビーはリフォーム中で、チェックインは13階でした。

部屋は美しく、広からず狭からずってとこです。ホテル特製のチョコレートが6個、テーブルに用意されていました。
浴衣や履き心地の良い使い捨てスリッパもあり、洗面所にはバスタブ以外にシャワー室もありました。
テレビをつけました。「おぉっ、日本のテレビも写るんだ〜」
電話は普通の電話と携帯電話がありました。海外へもこの携帯で電話出来ます。
ボーイさんに使い方を聞いてmiyukiさんと私はさっそく、無事に着いた事を家族に報告しました。
韓国は日本と同じで、チップがいらないのが嬉しいですね。。チップの気遣いは少々のストレスになりますから。
とても美味しいそのチョコと部屋に用意されている無料のコーヒーをいただきながら、旅の喜びを2人で噛みしめました。
気持ちよく私たちを旅行に出してくれた家族にも感謝です。

今日の観光では、miyukiさんの韓国語での会話の実力が、いたるところで発揮されました。
どこでも日本語が通じますが、韓国語が話せると心の通じ方が違います。
miyukiさんが韓国語で話すと、相手さんは表情豊かな精一杯の笑顔で返してくれます。

ホテルには無料の温水プールもあります。
持ってきた水着と部屋のバスタオルを持って、いざプールへ。
私の水着姿は見られたものじゃぁないけれど、「旅の恥はかき捨てて・・・」だ〜れも知り合いはいないしね。(^_-)
プールではタオルも備え付けられていました。さすがお高いだけのことはあるわ。
30分、思いっきり泳ぎました。
部屋へ帰ってシャワーを浴びてベッドに入れば、『バタンキュー、zzzz・・・』


14日の朝、5時半に起きました。私はいつも早起きです。
特に旅行に行った時は、早く起きないともったいない気がするんですよ。
体調は良好、ついでにお通じも良好^^;、お天気は・・・ちょっと曇っています。
朝食はホテルのバイキングです、和食もあります。ホテルの従業員のサービスは何処でも行き届いています。
お腹一杯、美味しく頂きました。

9時半の出発までに時間があるので、ホテルのお庭を散策しました。
重厚な迎賓館もあります。ホテルの向こうにはソウルタワーも見えます。
新羅ホテル ホテルから見えるソウルタワー ホテルのお庭で

迎えに来てくれたワゴン車に乗り込んで、まずは景福宮(キョンボックン)へ。
今日も沈さんの案内でソウル観光です。
景福宮は朝鮮王朝を象徴する宮殿です。その広さには驚きました。
NHK『チャングムの誓い』に出てくる王様が歩いている姿を想像しました。

国立民俗博物館では韓国の伝統的な生活文化を見ることが出来ました。
庭ではカササギが遊んでいます。今回の旅行ではこのカササギをよく目にしました。
平日ということもあって、学生の団体さんや先生に引率された幼稚園の子ども達もよく見かけました。
景福宮(キョンボックン) 王様の椅子 カササギ

次は宗廟(チョンミョ)へ行きました。1995年に世界遺産に登録されています。
歴代の王や王妃の位牌を祀っています。

そして明洞(ミョンドン)で昼食。石焼きビビンバとチヂミを食べました。
我が家でも石焼きビビンバを作る事がありますが、こちらのビビンバは具がたっぷり乗ってひと味もふた味も違います。

そして仁寺洞(インサドン)の喫茶店で韓国伝統茶を飲みました。
店内はレトロな置物が所狭しと飾られていて、独特の雰囲気を醸し出しています。
味は煎じ薬のようです。体にとても良いみたいですね。飲めきれなかったです。^^;
こういう茶房がソウルにはたくさんあるようです。
医食同源という言葉がありますが、韓国の料理は中国の影響を受けて、とても体に良い食材を使っているように思えます。
それが証拠に、環境が変わるといつも偏頭痛をおこしている私が、今回の旅行ではそれが一度もなく、帰るまで万全な体調を維持していました。昼食の石焼きビビンバもチヂミもたくさんの種類の野菜がたっぷり入っています。付いてくるお茶はコーン茶でした。
仁寺洞の散策では、骨董品屋や個性的なお店を楽しく見て歩きました。
限られた時間しかなかったのか残念でした。

韓国の銀座と言われる明洞(ミョンドン)を散策しました。トッポギというおもちのようなものも食しました。
宗廟(チョンミョ) 伝統茶房 仁寺洞(インサドン) 韓国版 昔なつかし駄菓子

次にNANTA公演を見に行きました。これには50,000ウォン支払いました。日本円にして約6,500円です。
台所にあるボールやまな板や包丁などをリズミカルに楽器のように叩いて演奏します。せりふはありません。
子どもから大人まで、そして私たち外国人、だれでも楽しめるミュージカルパフォーマンスです。

NANTA公演を終え、次は夕食です。江南へ韓国食のフルコースを食べに行きます。
韓国と日本とでは時差はありませんが、日が暮れるのが韓国の方が遅いです。7時になっても明るい。
韓国料理のフルコースは、ほとんどが暖かい料理でした。最近、日本の旅館でよく一人鍋が出てきますが、韓国のそれも真ん中に炭が入っているものでした。
次から次へ十数種類もの料理が運ばれてきます。量が多すぎて食べ切れません。
日本人は小食だそうです。中国人の観光客の食べる量は凄いそうですよ。
韓国人は日本人と中国人の中間だそうです。
韓国の食事のマナーですが、ご飯の入っているお茶碗は持たないでテーブルに置いたままスプーンで食べます。
でも私は・・・やっぱりお茶碗を持ってお箸で食べました。^^;

夕食後、南大門市場(ナンデモンシジャン)へ行きました。
露天がたくさん出ていてなんと活気のあること! 
ブランドの偽物を売っているお店がたくさんあって、「偽物はどうですかぁ。ココは偽物しか置いていませ〜ん。」って流ちょうな日本語が飛び交います。
お土産に、韓国海苔や飴や冬のソナタのチョコレートなどを買い、ホテルへ戻ったのが夜の10時を過ぎていました。
今夜もプールで泳ごうと思っていたけれど、明日も早く起きるのでやめました。お風呂に浸かってから即ベッドに入り、
今夜も『バタンキュー、zzzz・・・』
韓国の銀座、明洞(ミョンドン) miyukiさん NANTA前で ライトアップされた南大門(ナンデモン)

15日、今日はフリーです。miyukiさんと2人、ソウル駅から電車で水原(スウォン)へ行くことにしています。
5時半に起きて朝食。バイキング料理を楽しんでいると、お隣のテーブルの日本男性が声を掛けてきました。
韓国の何処へ行くにも値切っているって。この新羅ホテルも交渉して安く泊まっているそうです。
ん? 韓国ではホテルも値切れたのね。

ホテルを7時半に出てタクシーでソウル駅へ。
ソウル駅には旧ソウル駅のルネサンス様式の建物が残されています。
今は使われていないようなのか、ホームレスさんたちが寝ていました。
2004年に誕生した真新しいソウル駅に入って、私たちは国鉄のムグファン号の切符を買いました。
水原(スウォン)駅まで車窓を楽しみながらの半時間、あっという間でした。
駅からタクシーで水原華城(スウォンファソン)へ。
もちろん、どこでもmiyukiさんの韓国語が大活躍です。私は大船に乗っていました。

世界遺産である水原華城は幻の都です。李氏王朝第22代正祖がソウルから遷都を計画し建造したものです。
優れた城郭技術と西洋の築城様式を融合させたもので、当時としては画期的な城郭でしたが、結局遷都は実現しなかった。万里の長城のミニ版みたいなものと言ったらわかってもらえるかな。

私はこういうところを歩くのが大好きです。
城壁に沿って登っていくと、なんだかその時代にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。
見事な城壁が何処までも続いています。ゆっくり一周したいのですが、時間が限られています。
辺りは緑も豊かで観光客も少なく、坂を登りきると水原の町が一望できます。
ここでも、社会見学らしい学生さんの団体が来ています。
頭髪も服装も日本の一昔前の学生さんのようで、素朴な感じがします。

水原華城を降りていくと、華城行宮(ファソンヘグン)です。王様の別邸です。
『宮中女官チャングムの誓い』のロケ地として、有名になった所です。

旧ソウル駅 今のソウル駅 水原華城 パルダンムン
水原華城 
水原華城 華城行宮(ファソンヘグン) ソルロンタン (ソウル駅前の食堂で)
帰りはバスに乗って水原駅まで行き、、今度は地下鉄で1時間かけてソウルまで戻りました。
昼食をどこで食べようかとソウル駅周辺をうろうろしていたら、食堂のおばさんが外に出て「おいでおいで」をします。
それに釣られてそのおばさんの食堂へ。ソルロンタンを注文しました。あっさりと美味しい。
お腹がすいていたので、ぺろりと完食しました。
miyukiさんはお得意の韓国語で、すっかりそのおばさんと仲良しになりました。

ホテルに戻り、15時に新羅ホテルをワゴン車で出発、免税店とお土産屋さんに寄り、一路、仁川空港へ。
ソウル市内を案内して下さった沈さん、いろいろお世話になりました。韓国のみなさん、ありがとう。
いつの日かまた来たいなぁ・・・。今度は水原華城をゆっくりと1日かけて歩きたい。

仁川空港を19時5分出発、機内ではバラ寿司の夕食が出ました。
関空に20時45分に到着。無事、日本へ戻ってきました。
miyukiさん、お疲れさまでした。おかげさまで韓国を満喫出来ました。
そして、家族のみんな、韓国へ行かせてくれてありがとう。

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